20-30年前まではうつぶせ寝が主流の時期もありましたが、最近では仰向け寝が主流となっており、赤ちゃんの寝方も時代により変化しています。
理由としては、1992年米国小児科学会により、赤ちゃんのうつ伏せ寝が乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因になり得るため仰向け寝が推奨されたことが挙げられます。
ただ仰向け寝が主流になったことにより、赤ちゃんの頭のゆがみ(頭蓋変形)の発生率の増加が懸念されています。極度のゆがみがある場合は、その後の神経発達や運動発達に遅れが出る可能性も指摘されているため、頭の歪みを防止することは大切だと考えられています。
この記事では、先天的な頭蓋骨の疾患ではなく、向き癖による頭の形の変形を防止するグッズをご紹介します。
新生児期 ドーナッツ枕
新生児用としては、西川のドリームリング枕がおすすめです。
新生児期から使える小さめのサイズ感なので、乳幼児突然死症候群(SIDS)等の心配もなく安心してお使いいただけます。
3か月~ エスメラルダ枕
月齢が浅い時は寝ている時間が長いため、少しずつ頭の形が気になってくる方も多いでしょう。
勿論個人差はありますが、一般的に仰向け寝の時間が長い子は絶壁になりやすく、横向きに寝る時間が長い子は頭が長くなりやすいと言われています。
それを最大限防ぐためにおすすめなのが、エスメラルダの枕です。
ただ、やや大きめのため新生児期は使えず、3か月頃からの使用を推奨されています。
ちょうど新生児期の枕がへたってくる頃でもあるので、可能であれば買い替えをおすすめします。
6か月~ Adokoo枕
寝返りをするようになると、赤ちゃんが枕から落ちている頻度が高くなります。
目覚めたときに枕から落ちていることが多くなったら、エスメラルダの枕からadokooの枕に買い替えをおすすめします。
寝返りを始めた赤ちゃんでも、比較的この枕であれば仰向けに寝てくれていることも多いです。
そしてもし動いて枕がずれていても、枕の高さが低めのため、再度赤ちゃんを寝かせる時も簡単です。
上記のドーナッツ枕を使用することに加え、日頃から赤ちゃんの向き癖を防止することも大切です。(夜右向きが多ければ、日中は左向きを心がけるなど)
そしてうつぶせの姿勢がとれるようになれば、赤ちゃんの筋力・運動能力UPのためにも、できるだけうつぶせの姿勢で遊ばせることも心がけると良いでしょう。
1歳までにヘルメット矯正をしないと頭の形が治らないという意見もありますが、下記サイトのように頭蓋骨の成長に伴って頭のゆがみが目立たなくなるという意見もあるので、最善を尽くしたうえで成り行きに任せるというのが望ましいでしょう。
月齢が上がり起きている時間が長くなるとともに、お座りができるようになったり、あるいはハイハイなどで行動が活発になってきたりすると、頭蓋骨の成長に伴って徐々に頭のゆがみは目立たなくなることが多いといわれています。
生後7~8カ月頃までは特に頭が柔らかい状態が続き、比較的頭の形が変わりやすい時期です。その後頭蓋骨の硬さが増し、1歳半~2歳頃に頭の形がある程度定まってくるため、その時期までに自然な形になっていれば問題ないと言えそうです。
逆に言うと2歳頃までは頭の形について気にかけておく必要があるともいえます。
特に極度の歪みがある、歪みとともに気になる症状があるなど、頭の形の矯正が必要な場合は、生後6カ月頃までにはじめると良いとされているので、定期検診や病院などで相談してみると良いでしょう。
参考:子供英語タイムズ
頭の形の矯正は”ヘルメット矯正”と検索すると、いくつか病院がヒットするので気になる方は調べてみてください。
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